リバ邸入間から駅へ向かう途中に単身者向けのオシャレなマンションが建設された。
入居者募集と書かれた布が虚しく風に舞う。駅近と言えども、さすがに家賃6万では都内を選択する。
一方、LSGが管理しているリバ邸は入間を含め、3軒とも満員になったと聞いている。
シェアハウスの需要の高さに驚きを隠せない。
非正規労働者の増加。労働者派遣法の改正が追い打ちをかける。不安定な若者が街を彷徨う。
無理をすれば社会に馴染めるけれど、無理をし続けると壊れてしまう。夢や趣味にも時間を割きたい。
家族の冷ややかな目。逃げたい。様々な思惑が複雑に交じり合う。
そんな若者にとって、低廉なシェアハウスは魅力的に映るのかもしれない。
仲間が待っている。
退屈を紛らわすために、日中散歩した。
木々の生い茂る坂道、空き家が目に映った。
ここが居場所になればいいなと思った。