雑記

埼玉県民の集合場所は本当に池袋なのか?

埼玉県は県内の市町村を結ぶ鉄道が発達していないとよく話題になる。

交通網が都内へ伸びている。一旦、東京を経由しないと、県内の移動はできない地域もある。

池袋(東京都豊島区)が埼玉の飛び地と言われるのは、県内各市町村の住民が集結するのに一番近いのは、県内のどの地域でもなく、東京の池袋であるためだ。これはもちろん埼玉県の偏った鉄道網を揶揄している。

ところで、本当に集まるのに一番都合が良いのは池袋なのか。県庁所在地のさいたま市や鉄道3社が集う川越市なのではないか。それを検証するために、県内各地から県内主要駅及び池袋駅への所用時間を調べてみた。地域の選出は東西南北バランスよく揃えたつもりである。

「土曜18時、○○駅前集合ね」

ikebukurosaitama

結果は左図である。池袋よりも大宮の方が近い地域が多かった。やはり県北から都内へ出るのは距離も時間も長い。

意外と川越は結果が良くなかった。列車の接続の関係もあるだろうが、大宮以北のJR沿線地域は池袋へ出た方が早い。東武伊勢崎線沿線の知人と遊ぶときは、川越に呼ばない方が無難である。

興味本位で所沢を入れてみたが、大宮以北の怒涛の1時間越えラッシュに思わず笑ってしまった。所沢に関しては、埼玉よりも東京の方が近い地域が多そうである。

逆もまた然り。西部地域から大宮へ行くのは、乗り換えの手間もさることながら、かなりの時間を要する。東西が分断していると言われる所以である。

秩父に関しては、どこへ行くにも時間がかかるものの、所沢が比較的短かった。左図は有料特急を排除してあるが、西武秩父駅から有料特急のレッドアローに乗れば、池袋への時間も短縮される。

総括すると、埼玉県民の集合場所は大宮でも良さそうである。むしろ、西部地域があるからこそ、池袋という選択肢が生まれるのではないかと感じてしまう。くれぐれも所沢にしないように(笑)。

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