雑記

ブラック企業の判断基準

4月、オフィス街は慣れないスーツを身に纏った若者で埋め尽くされる。入社先がブラック企業であると気付き、行く末を案じている者も少なくないかもしれない。1ヶ月も経たずにして退職届を提出する新卒社員もいると聞いた。

ところで、ブラック企業とは何をしてそう認定されるのか。法律的なものか。はたまた、きついとか働きたくないとかという感情的なものなのか。どんな会社も多少はグレーなところがある。種類や程度によって受容しなければならないというのが、僕の持論である。

それでも、僕がブラック企業だと思うのは、社員の質、人間性である。本当に黒い会社はまともな人間がいない。現場責任者はもちろん、背広組ですら無能である。離職率が高く、人材の出入りが激しい。年中中途採用を行っており、まともな社員ほどすぐ辞めていく。一癖二癖のある奴ばかり残る。そして、最も問題なのは、コミュニケーション能力が乏しく、仕事のできない下っ端ではなく、「その中では」比較的まともなだけで神格化される名ばかり責任者である。しかも、ブラック企業に洗脳されている分、余計にタチが悪い。下っ端社員の方がむしろ良識的なくらいだ。

このように、ブラック企業は、実際に入社してみないと分からないものであると、結論付けると現在就職活動をしている学生にとっては、いささか不安を与えるかもしれない。とりあえず、「大学のサークルのような雰囲気」と書かれている求人は避けた方が無難である。まあ、新卒で就職することが全てではないからね。途方に暮れたらリバ邸に駆け込もう。